海外競馬の基本 賞金

賞金

日本競馬の基準は、基本的に海外競馬では通用しないことが多いです。賞金体系もその一つで、海外競馬の賞金は非常に低い仕様になっています。むしろ、世界的に見ても日本の馬主や騎手、そして調教師に対して支払うお金の金額は非常に多いのでこちらが特殊だと考えて間違いありません。日本は、国家直属のJRAが本格的に主催をして番組を組んでいますので、通年の利益が一国の発展途上国の国家予算程度存在します。ですので、レースに優勝した陣営に対してその分だけお金を還元できるシステムが出来ています。

一方で、海外競馬というのは日本と異なってグレード競走が非常に多いわりに、関係者に対して還元される金銭がそれほど多くはありません。これは、一部のレースに集中してお金を高額にしているからです。日本で最もグレードの高いレースでは1億円近い賞金が出るのが普通ですが、海外では最も格が高いレースであってもわずか1000万円から2000万円程度のレースも存在します。これは、海外がこうしたお金よりも名誉を主な報酬と考えているからです。

海外競馬の馬主は、日本の馬主と比較にならないほどのお金持ちが多いため、海外のレースであまりお金を貰えなかったとしてもそれほど大きなダメージがあるわけではありません。また、一部のレースに金額を集中させているため、そのレースに勝つことが出来れば一気に競馬にかかる費用を回収できるという側面もあります。ですから、日本とは競馬の環境そのものが異なっているわけです。