競馬の重要な役割、調教師の仕事

競馬と言えば競馬場のレースで競走馬と騎手の活躍を目にすることが多いと思いますが、その競走馬を管理する調教師もなくてはならない存在です。競馬には日本中央競馬会と地方競馬全国協会の二つの組織がありますが、今回は日本中央競馬会の調教師の仕事とはどのようなものでしょうか。まず大まかにいうと調教師は、馬主から馬を預かり厩舎で厩務員や調教助手を雇用して毎日育成と訓練を行い、育成させた馬をレースに出走させ、そのレースの賞金の10%と馬主の委託料で厩舎を経営します。

毎朝3時から4時にスタッフが馬の状態をチェックをし、ボロ(糞)や尿で汚れた寝ワラを馬房の外に出してから、新しい寝ワラを入れる作業を行います。基本的に水曜日か木曜日に馬の調教を行うのですが、5時頃に馬装を整備しながらウォーミングアップをし、6時頃からレースと同じようにトレーニングセンターのコースに入り調教を開始します。調教師は強めか弱めに追うかを指示しながらタイムを計測して馬の状態をチェックします。金曜日の午後に管理馬を出走させる競馬場へ移動し、レースを行う土日に管理馬のレースに立ち会います。

基本的に月曜日は休日なのですが、その間にも遠方の競馬場へ出向き、故障やリフレッシュ目的で放牧に出した管理馬の状態を把握します。馬を預ける馬主を探すのも調教師の大切な仕事で、いい馬を馬主に買ってもらうために生産牧場や馬のセールに案内することもあります。火曜日には翌日の馬の調教のメニューを決め、騎手の手配も行います。1週間休みらしい休みがなくハードな日々を送っていますが、愛する管理馬のために大レースを勝つことを目標に日々努力しています。