海外競馬の基本 重賞

重賞

海外競馬の多くの重賞レースは、基本的に大きな価値が存在しないということを理解しておくことが大切です。これは、海外競馬の馬券を購入する機会があったときに非常に重要になるポイントです。日本のグレードの高いレースは、基本的に大きな賞金を設定しています。重賞レースで最もグレードが低いレースでも3000万円以上の賞金が出ますので、そのレースを目指して調整する陣営はものすごく多いです。一方で、海外競馬が特殊なのは、こうした国際的なグレードの高いレースであってもそれほど賞金が高くないことにあります。

中には、1000万円にも満たないレースが存在し、日本のように1億円近い賞金が出るグレードの高いレースは実はほとんどありません。ですから、そうした賞金が高いレースのみを狙って、格の高いグレードのレースであってもたたき台でレースに出走させる陣営も多いのです。例えば、世界でもっとも有名で格の高いレースとして知られているのがフランスの凱旋門賞というレースですが、2017年時点のこのレースの賞金総額は何と6億円も存在します。

このレースを目指す陣営としては、事前に存在する格の高いグレードレースは単なる調教替わりのレースにすぎず、実力のある馬で合っても前哨戦ではいとも簡単に負けてしまうケースが少なくありません。ですから、海外競馬では重賞レースだからと言って全力でそのレースに出走させる陣営が多いわけではないということを覚えておきましょう。